梅雨時期は湿気や気温も高くなることから
食中毒が心配な時期になります。
小さいお子さんがいるご家庭なんか特に気をつけたいですよね?
そこで、食中毒にならないための予防策や、
もしかかった場合の症状や対策などのポイントをまとめてみました。
梅雨の食中毒にならない為の予防三原則とは?
厚生労働省によると年間2~3万人が食中毒にかかっているといいます。
特に梅雨時期になると湿気が多いため、菌が発生しやすく食べ物も傷みやすくなります。
それに気づかず食べてしまい食中毒になってしまうケースもあります。
梅雨時期は部屋を閉めきることが多くなるため、高温多湿になり
細菌の繁殖を増加させてしまいます。
このことからも梅雨時期は菌を発生させないよう
食品や調理器具の保存や管理を正しくしないといけません。
●食中毒予防の三原則
- 付けない
- 増やさない
- やっつける(殺す)
この三原則を守る事が食中毒にならないための原則と言えます。
1.付けない
細菌を付けない為に、食品に触る前は必ず手洗いを十分に行って下さい。
生肉と野菜を一緒に洗わない。
2.増やさない
まな板や調理器具を清潔にする。
細菌は10~60℃で増殖します。36℃前後が最も発育すると言われています。
増やさないために、冷蔵庫や冷凍庫の低温で食品を保管する。
3.やっつける
細菌のサルモネラ菌、ブドウ球菌、腸内ビブリオなどは
65℃以上の加熱で死滅しますので、食材にしっかり火を通し加熱しましょう。
まな板や調理器具の除菌も必ずまめに行いましょう。
梅雨の食中毒の症状や原因は?
食中毒の主な原因は「細菌」「ウィルス」によるものです。
細菌は温度や湿度の条件が揃うと増殖し、その食材を食べてしまうことで
食中毒になります。
ウィルスは自ら増殖はしませんが、体内の腸管内で増殖し
食中毒を引き起こします。
そして、食中毒にかかってしまうと
「下痢」「腹痛」「熱」「おう吐」といった症状が現れます。
梅雨時期はウイルス性の食中毒より、細菌による食中毒が多く
その原因となる細菌は腸管出血性大腸菌 (O157・O111)や
カンピロバクターやサルモネラ菌などのようです。
牛や豚などの家畜の腸の中にいる病原大腸菌の一つで、
毒性の強いベロ毒素を出し、腹痛や水のような下痢、出血性の下痢を引き起こします。
肉を生で食べたり加熱不十分な肉を食べることによって食中毒を発症します。
牛や豚、鶏、猫や犬などの腸の中にいる細菌です。
この細菌が付着した肉を、生で食べたり、加熱不十分で食べたりすることによって、
食中毒を発症します。
吐き気や腹痛、水のような下痢が主な症状で、
初期症状では、発熱や頭痛、筋肉痛、倦怠感といった風邪によく似た症状が特徴です。
牛や豚、鶏、猫や犬などの腸の中にいる細菌です。
牛・豚・鶏などの食肉、卵などが主な原因食品となるほか、
菌が 付着した食べ物を食べてから半日~2日後ぐらいで、
激しい胃腸炎、吐き気、おう吐、腹痛、下痢などの症状が現われます。
このように、梅雨時期は特に生肉には注意が必要と言えます。
しっかり加熱しましょう。
梅雨時に危ない食中毒の対策は?
梅雨時の食中毒にならないために5つの対策をご紹介します。
1.買い物
- 同じものが店頭に並んでいるより商品の回転が早く衛生管理が行き届いているお店を選び、新鮮な食材を買う。
- 生鮮食品は、時間が経つと傷みやすくなるので買い物の最後に購入して出来るだけ早く帰り、冷蔵庫などに保管しましょう。
2.保存
- 冷蔵庫は詰め過ぎず、冷気を回るようにしましょう。
- 冷蔵庫の扉の開閉を少なくして庫内の温度を上げない。
- 低温で増殖できる菌もいるため、食品の長期保存はしない。
- 生の肉や魚などは調理の直前まで冷蔵庫に入れておく。
3.調理
- 食材を洗えるものは流水でよく洗い、生鮮食品を触ったら、よく手を洗う。
- 包丁やまな板を使う場合、生野菜などの加熱しない物から使用する。
- 包丁やまな板の小キズに細菌が溜まる。食材が変わるたびに洗う。
- 食材は75℃で1分以上しっかり加熱する。
4.食事
- 室温に長時間放置したものは控える。作りたてを食べる。
- 作り置きする場合は、必ず冷蔵庫や冷凍庫で保管して、食べるときは十分に温める。
5.殺菌
- 調理後や片付けの時はしっかり洗剤で洗う。
- 特にまな板や包丁はまめに殺菌する。
- 食器なども綺麗な布巾で水気を拭き取る。
最後に
梅雨時期や夏場にかけて特に細菌の食中毒に気を付けて下さい。
生肉などはしっかい火を通し加熱することを心がけて下さい。
万が一食中毒にかかってしまった場合は
すみやかに病院で検査して下さいね。