今、若い人が心筋梗塞になる「若年性心筋梗塞」をよく耳にします。
この若年性心筋梗塞とはどういった原因から起こるのでしょうか?なんとなく急に起こるイメージとして捉えられやすい病気ですが、必ず症状や前兆が表れています。
そこで、若い人が心筋梗塞にならない為の、原因や症状、前兆と予防法をまとめました。
心筋梗塞の原因 若いのに何故なる?
一般的には心筋梗塞は中高年男性の肥満傾向の方に多い病気と言われていますが、近年、テレビなどのニュースで若い人や女性の心筋梗塞を耳にするようになりました。
そして肥満でもない男性や女性の20代~40代の人が心筋梗塞にかかっています。
これは生活習慣が大きく関わっています。
●心筋梗塞になる原因
- ストレス
- 疲労・過労
- 脂肪の多い食事
- 喫煙
- 運動不足
- 肥満
- 高血圧
- 糖尿病
- 遺伝
こういった原因から動脈硬化が進んで血栓(血のかたまり)が血管に詰まり心筋梗塞になります。
動脈硬化は血液中のLDL(悪玉)コレステロール数が増えると脂質となり血管の壁にプラークが溜まります。このプラークが大きくなり血管が傷つくことでプラークの表面に血栓が作られます。
一般的には動脈硬化は老化現象の類なのですが、欧米化の食生活に変わってきているため若い人でも動脈硬化が進んできている原因といわれています。
女性は閉経後、女性ホルモンの低下で総コレステロール値とLDLコレステロール値が上がり肥満体質になる傾向がある為、心筋梗塞になるリスクが高くなりますので要注意です。
また家族に心筋梗塞になったことがある人は、「家族性高コレステロール血症」と言われる遺伝性も考えられますので要注意です。
心筋梗塞の症状と前兆を知ろう!
心筋梗塞は胸がズキズキと痛む狭心症の症状に似ていますが、この狭心症が進行すると心筋梗塞になるケースがほとんどと言えます。
- 胸に強い痛み圧迫感を感じる
- 痛みが30分以上続く
- 息苦しく呼吸困難になる
- 過剰な冷や汗が出る
このような症状が現れたら早急に検査を受けましょう。
また心筋梗塞は突発性で起こることが多いために約半数の人が前兆を感じることなく発症しています。
これは心筋梗塞とかけ離れた症状が前兆として表れていて関連性がないように思ってしまうからです。
例えば
- 左の肩や腕が痛む
- 疲れやすい
- 奥歯が痛む
- 喉がつまる
- 吐き気がする
- 貧血
など、無関係に見える症状が様々です。
もし心筋梗塞の発作がおこったら、すぐに救急車を呼びましょう。3時間以内にできるだけ早く治療を行えば救命率が高くなります。
心筋梗塞の原因から予防と対策で防ごう!
では若年性心筋梗塞を予防するためにはどうすればいいでしょうか。
上記でもお伝えした原因を無くすことが一番の予防と言えますが、急に変えることはなかなか難しでしょうから今すぐに始められる要点から始めましょう。
✔水分をたくさん摂る
水分をたくさん摂ることは血液の流れを良くします。ドロドロの血液をサラサラにする効果も期待できますので出来れば1日2Lの水を飲むように心がけましょう。
✔食生活を見直す
肥満にならないためにコレステロールには要注意。
塩分・糖分・脂質の摂りすぎないようにする。野菜や魚を中心とした食事で全体的にバランスの取れた食事を心がけましょう。
✔生活習慣の改善
睡眠不足や運動不足にならないように規則正しい生活を心がける。
睡眠時間を充分にとり、適度な運動をしましょう。
以上の事を見直し心筋梗塞の予防をしましょう。
また、喫煙者は出来る限り禁煙しましょう。タバコは血管収縮・血液凝固・動脈硬化を進めてしまいますので早急に禁煙しましょう。
まとめ
突発性でおこる心筋梗塞は原因を知ることで予防はできます。
生活習慣病である心筋梗塞は生活習慣の見直しをすることで、遺伝性であっても軽度で済む場合がありますので、早期の見直しをしていきましょう。
特に一人暮らしをされていて前兆や症状が当てはまる若い人は要注意してくださいね。発作が起こってしまうと一人で対処するのが困難になりますのでできるだけ早く医療機関で受診してください。