衣替えの時期が来ると今の洋服を
1シーズン収納しっぱなしになります。
そんな時クローゼットや引き出し、クリアケースなどに収納した場合
虫に食われない為に防虫剤を入れると思います。
どうしても化学物質である防虫剤は、体への害が心配になったりしますので、
出来れば使用したくないですよね?
でも大事な洋服が穴だらけになるのも困ります。
そこで防虫剤はどんな衣類の素材に必要なのか?
人体へどのような害があるのか?
また、安全な防虫剤を自分で作れる方法などを
今回はこの防虫剤について書いていきたいと思います。
衣類の防虫剤は必要?
同じ環境でも虫被害にあわない衣類もあります。
これはどういう事でしょうか?
衣類を好むヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシ、イガ、コイガなどの
幼虫が衣類を食べます。
特にウール、カシミヤ、シルク(絹)といった
動物繊維が大好物なので、このような高級素材を使用した衣類は
特に注意しましょう。
綿や麻などの植物性繊維やポリエステルなどの合成繊維の衣類には
基本的に付きませんが安心してはいけません。
シミや汚れが残っていたり、汗などが残っていると虫に食われる危険がありますので
汚れをしっかり取り除いてから収納しましょう。
どうしても虫にくわれたくない衣類がありましたら、
しっかり汚れを落とし、アイロンがけが出来る素材なら軽くアイロンがけをして
密閉できる圧縮袋に保管すれば被害は免れます。
ですが、100%とは言い切れませんので
クリーニング店などを利用することをお勧めします。
♦長期保管以外の衣類の場合
防虫剤はガス化して収納場所に充満します。
開け閉めを良くする収納場所ではガスが充満しないため
防虫剤の効果が半減します。
防虫剤を使用する場合、出来れば密閉された場所に保管しましょう。
防虫剤のガス化した気体は下のほうに溜まりますので、
防虫剤は衣類より上に置き、
また、ギューギュー詰めになった場所ではガスが行き渡らなくなりますので、
衣類の入れすぎには注意しましょう。
衣類の防虫剤の成分に害はない?
防虫剤は基本的に有害と言われています。
最近ではアレルギー体質の方も増え、化学物質製品にかなり敏感になっています。
各メーカーも安全面を考えて作られていると思いますが、
防虫剤の影響が少なからずあるでしょう。
♦防虫剤に使用されている成分と特徴
・ナフタリン
直接手で触ると皮膚が赤く腫れたり、炎症を起こすこともある。
製造過程で不純物として混入するベンツピレンは
発ガン物質であると言われている。
・パラジクロルベンゼン
「頭痛」「めまい」「全身のだるさ」「眼、鼻、のどの刺激」「腎炎」
などがあるとされる有機塩素系殺虫剤。
時に、白内障を起こすおそれもあり、EPAが発ガン性もあると告示している。
毒性が低いように思われ多用されているが、危険性がもっとも高い防虫剤。
・ピレスロイド系
ピレスロイド系の神経毒性防虫剤は、無臭なので高濃度になっても分からない(気付かない)。
ゴキブリ・ダニ用の薫蒸剤、スプレー式の殺虫剤等にも使われている成分。(殺虫剤)
ミセスロイド(白元)、サザン引出し用防虫シート(フマキラー)など
無臭のエンペントリン(ピレスロイド化合物)を
主成分とする防虫剤が最近多くなっている。
特にナフタリンとパラジクロルベンゼンは人体への影響が強いといえます。
防虫剤を使うなら樟脳がおすすめ!
樟脳はカンフル剤として使われていて、
現在はのどあめ、うがい薬、歯みがき、皮膚外用薬、
セルロイドの原料として用いられていて比較的に安全面は高い。
ただし、樟脳の独特なニオイが衣類に付きやすいのが欠点でしょう。
衣類の防虫剤を手作りするには?
防虫剤の危険性を知ってしまったら使えなくなるかと思いますが
安心してください。
防虫剤の代用として使えるものをいくつかご紹介したいと思います。
しかも可愛く手作り感をだしたアレンジが出来ます。
防虫剤の代用としてハーブやアロマオイルが有効です。
ハーブには防虫、消臭効果があり虫を寄せ付けない働きがあります。
では、どんなハーブが防虫効果があるのでしょうか。
- ラベンダー
- ペパーミント
- ティーツリー
- カモミール
- ローレル(月桂樹)
- ユーカリ
- ゼラニウム
- シトロネラ
- ヒノキ
- シダーウッド
- レモングラス
などが効果があります。
そしてこのハーブを使って防虫剤を作ります。
作り方は簡単で、香り袋という「サシェ」にハーブを入れるだけでできます。
アロマオイルを使う場合は、重層に混ぜるだけで
簡単にできます。
重曹 50g 好みの精油 10~30滴をまぜるだけ。
サシェがなければティーバックに入れてもOKです。
まとめ
いかがでいたでしょうか?
何気に使っていた防虫剤ですが、やはり少なからず人体に影響があることがわかりました。
ただ、各メーカーも安全性のテストをされていますので、
それほど神経質にならなくてもいいと思いますが、
気にされる方はハーブなどで手作りされてみてはいかがですか。